商品開発等の支援

当研究所には、全国有数の「動作解析装置」「人工気候室」があります。これらの施設は、医学・スポーツ科学研究等のために利用するものですが、様々な産業分野での利用も可能としています。施設利用に際しては、本学教員(医師)及び研究員と医療技術職員等が技術支援を行い、必要に応じて医学的観点からのアドバイスも可能です。
動作解析システムについて
動作解析システムとは
人のあらゆる動作の3次元分析を可能にします。また、床反力装置(地面反力)と同期することで、目に見えない身体の関節で発揮された力を分析できます。


動作解析システムについて
- 高速赤外線カメラ 10台常設
- 床反力計6枚(1枚あたり40cm×60cm)
- 動画収録用CCDカメラ及び動画解析プログラム
- 8ch表面筋電計
- 筋力計
- スポーツ医学専門医、トレーナー、コーチ、理学療法士、作業療法士が常駐。
医学的観点からの解析が可能
どういった利用が考えられるか
- 身体障害者用の補装具などの開発
- 快適性と安全性を追求した身体障害者用車椅子や障害者スポーツで利用する車椅子の開発
医療分野の専門スタッフによるアドバイス
スポーツ医学専門の医師や理学療法士、作業療法士が常駐しており、必要に応じ、医学的観点からの解析も可能。
人工気候室について
人工気候室とは
地球上のあらゆる地域の温度、湿度を再現できる施設。他の医療機器と併用し、特定温度、湿度下での身体への影響を測定できる。本施設は、ヒト用人工気候室としては我が国最高水準のものです。


人工気候室の性能について
- 設定温度 -20度~+50度 精度 ±0.1度
- 設定湿度 30%~95% 精度 ±5%以内
- 幅5×奥行4.5×高さ2.4m あらゆる運動負荷シミュレーションが可能
- ノイズ対策完備。高度な電気生理学実験が可能
- 医師と看護師常駐により様々な病態のものを研究とすることができる。
どういった利用が考えられるか
- スポーツ医学・化粧品の評価、機器の精度策定評価
- 動作解析装置と連動し、介護に優しい床ずれ防止肌着
- 通気性の高い快適なギプス等補装具の開発など
- -20度から50度の環境に於ける各種服飾の保温および放熱効果の検証。
- 各種薬剤内服中の患者の低温時および高温時における生体応答の検証。
- 特殊環境下に於ける各種労働負荷時の生体応答に関する研究。
- 溶鉱炉付近の作業状況をシミュレーションし、運動負荷を加えた時の作業効率を調査。同時に安全性も調査し、労働災害防止に寄与する。
人工気候室活用のイメージ


医療分野の専門スタッフによるアドバイス
スポーツ医学専門の医師や理学療法士、作業療法士が常駐しており、必要に応じ、医学的観点からの解析も可能。
設備の利用方法について
利用方法等詳細につきましては、以下までご連絡願います。
和歌山県立医科大学げんき開発研究所
電話 073-488-1933